技術情報

産業用LCDモジュール技術情報

産業用LCDに関するさまざまな用語について解説します。調べたい用語の頭文字の項目をご参照ください。

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A-Z

COBモジュール

Chip On Boardの略。液晶用LSIのベアステップをプリント基板にワイヤーボンティングし、樹脂コーティングしたもの。

COFモジュール

Chip On Film の略。液晶用LSIのベアチップをフィルム上に搭載したもの。TABに似ているが、TABで使用しているテープより薄いフィルムを搭載。

COG

液晶ディスプレイのガラス基板上に直接駆動用の半導体チップやコントローラを実装する技術で、Chip On Glassの略。

COGモジュール

Chip On Glassの略。液晶用LSIのベアステップをガラス(パネル)を直に実装したもの。

DSTN

STN液晶パネルに全く逆方向にねじった補正用のSTN液晶パネルを重ねることで干渉色を除いたもの

FSTN

STN液晶パネルに位相差フィルムを貼り付け干渉色を除いたもの

IPS

液晶ディスプレイの一形式で、 In Plane Switching の略。色度の変移が少なく視野角が広いため、DTP用のモニタ等に採用される。

ppi

1インチの幅の中に含むことの出来るピクセルの数を示す値で、pixel per inchの略。数値が高いほど精細で滑らかな表示が可能となる。

STN

270度程度のねじれ構造をもったネマティック液晶で、Super-twisted nematic displayの略。TFTを使ったアクティブマトリックス方式のTN液晶と比較すると、製造コストが安いというメリットがあるものの、単純マトリックスであるため画面の書換え速度が遅く動画の表示が難しい。また着色してしまうために補償用の部品が必要になるという欠点がある。

TABモジュール

The Automated Bondingの略。液晶用LSIのベアチップをテープ上に搭載したもの。

TFTアレイ

TFT(Thin Film Transistor)をマトリックス状に多数配列した状態、基板。

TFD

アクティブマトリクス駆動方式の一つで、2端子素子のダイオードで各画素を制御する。TFDはThin Film Diodeの略。

TN

Twisted Nematicの略。2枚のガラス基板の間にネマティック液晶を90度ねじって配列させた液晶セル。

VA

広視野角技術の一つで、他の多くの方式と違いネガ型のネマティック液晶が使われる。初期状態で液晶を垂直に配向させ、電圧を印加させて液晶を倒すことにより変化する複屈折を利用して、透過状態(白)と非透過状態(黒)を表現する。Vertical Alignmentの略。

ア行

アクティブマトリックス

液晶ディスプレイの駆動方式の1つ。各画素に対して一つ一つスイッチング素子(アクティブ素子ともいう)を搭載し、目的として選択したそれぞれの画素ごとに確実に点灯・消灯の制御を行うさせるこを可能にした方式である。この方式には2端子素子のタイプと2端子素子のタイプの2種類がある。

アモルファス

結晶にならずに、無定形(分子や原子がバラバラな方向を向き不規則に並んだ状態)で固化した物質。液晶ディスプレイと関係がある範囲としては、アモルファスシリコンが挙げられる。アモルファスシリコンは、シリコン原子が無秩序に結合しており、液晶ディスプレイの駆動回路に使われるTFTの材料として使われている。

インバータ回路

蛍光ランプなどに供給する電源の周波数をコントロールし、効率的に点灯させるための回路。

応答時間

信号の入力を受けてから反応する(動作を開始したり出力をしたりする)までにかかる時間のこと。
液晶パネルの場合、点灯・消灯の信号が切り替わった際に、反射率や透過率が所定値にまで達するためにかかる時間を指す。応答速度ともいう。

液晶

液体と固体の中間の状態にある物質で、自然状態では、分子がゆるやかな規則性をもって並んでいる。電圧をかけると分子の並び方が変わる性質がある。

液晶ディスプレイ

液晶を利用した表示装置のこと。電圧をかけられることにより分子が並び方を変えるという液晶の性質を利用している。

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カ行

開口率

1画素で光を通すことのできる範囲と遮ってしまう範囲との比率のこと。

階調(グラデーション)

色と色との間の濃淡の変化の滑らかさや段階の数。階調が多いほど、より色彩は滑らかに表現でき、細やかな画像表現が可能となる。

拡散シート・拡散板

光を拡散させるためのフィルムで、液晶のバックライトに用いられる。輝度のムラをなくし均一化させることを目的としている。

画面表示解像度

ディスプレイの表示能力を示す尺度であり、画面当たりの総画素数を指す。画面のキメの細かさ、画質のなめらかさの程度を表す。
通称 横×縦比率 ピクセル数
QCIF 180×144 25,920
CIF 360×288 103,680
QVGA 320×240 76,800
VGA 640×480 307,200
SVGA 800×600 480,000
XGA 1400×1050 1,470,000
SXGA 1280×1024 1,310,720
SXGA+ 1400×1050 1,470,000
UXGA 1600×1200 1,920,000
QXGA 2048×1536 3,145,728
QUXGA 3200×2400 7,680,000
QUXGA Wide 1400×1050 1,470,000

ガラス基板

液晶をはさみこむために用いるガラス板で、この上へ電極を形成し液晶パネルにする。

カラーフィルター

液晶ディスプレイにおいてカラーの画質を大きく左右する重要な部分で、色(RGB(Red・Green・Blue))を表示するためのフィルター。

ガンマ(γ)補正

CRTや液晶ディスプレイの特性として、表示される輝度(画面の明るさ)が入力される電圧の上昇度合いに対して一定には上昇しない。そのため、画像の色のデータと、実際に出力される信号との関係を調節し、自然に近い表示をするための補正が必要になる。このような補正のための方法をガンマ(γ)補正と呼ぶ。なお、ガンマ(γ)補正のガンマ(γ)とは、像の明るさの変化の度合いに対する電圧換算値の変化の比率であり、1に近づく程良い。

輝度

表示の際の明るさを示す数値で、「カンデラ(cd/cm2)」を単位とする。この数値が大きいほど、明るい表示となる。

駆動回路

液晶パネルにおいて、表示のためのオン・オフの信号を与えるためのドライバなどの回路をさす。コントロール回路を含めて指すこともある。

クロストーク

もともとは「言い合いやおしゃべり」の意味で、そこから転じて、液晶においてはパネル上で駆動信号が駆動していない箇所へともれこんでしまうことを指す。

高温ポリシリコンTFT液晶 / HTPS

高温プロセスで形成した多結晶のシリコンのこと。電子の移動度(モビリティ)が高く、画素の制御とともに駆動回路、コントローラーの回路の周辺回路までを石英ガラス上へ集積することができる。これらはプロジェクタなどに用いられることが多い。

光学的特性

液晶の材料における光に関する性質や特性のこと。最も重要な光学特性として、材料の内部および外部透過率、表面反射率および屈折率などが挙げられる。

コレステリック液晶

液晶で、分子配列が螺旋(らせん)状になったもの。液光を透過させるか反射させるかという状態を、電力を加えずに維持することが出来る。この特性を活かし、電子ペーパーの表示技術として高い注目を集めている。

コントラスト

液晶ディスプレイでは、明るい状態と暗い状態の明るさの比や輝度の比を指す。この数値が高くなると明暗の差が大きくなり明るい部分や暗い部分が明確になるものの、中間の色が潰れグラデーションは低くなる。

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サ行

サーモトロピック液晶

熱を加えたり冷やしたりすることにより液晶の性質を示す物質で、液晶パネルに使われる液晶の大部分がこの液晶である。大きく分けてコレステリック液晶、スメクティック液晶、ネマティック液晶の大きく3種類に分けられ実用化されている液晶ディスプレイは大部分がネマティック液晶である。

石英ガラス

石英から作成されたガラスで、SiO2の純度が高いものを指す。溶融石英、溶融シリカ、シリカガラスなどとも呼ばれる。耐食性、耐熱性に優れるとともに、非常に透明度も高い。このような性質のため高温での処理が必要となるポリシリコン等の処理が行いやすい。

シャドーイング

コントラストの強い部分において表示文字等に沿うような影が発生してしまう現象。

スメクティック液晶

サーモトロピック液晶の1つで、分子が相乗に並んだ状態で同じ方向を向いているタイプの液晶。

精細度

解像度のことで、画面のキメ細かさを意味する。液晶ディスプレイにおいては、画面当たりの総画素数を指すこともある。

セグメント(方式)表示

細長い表示単位を「8の字」型に並べて、数字を表示する方法。

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タ-ナ行

単純マトリックス方式

液晶ディスプレイの駆動方式の一つで、通常のSTN液晶パネルの駆動方法として広く認知されている。ガラス基板を交差するようにお互いに縞状に信号線を配線し、2方向から電圧を加えることで液晶を駆動させる。

ツイスト配向

2枚の基板同士に挟まれた液晶の分子群の長軸方向が、基板面に平行で上下の基板間でねじれている配向状態。

低温ポリシリコンTFT液晶

従来のTFTで使用されいた非結晶(アモルファス)状態のシリコンに代わって、多結晶シリコン(ポリシリコン)を塗布したものを指す。非結晶シリコンと比べて結晶シリコンは電気を通しやすく、液晶の反応速度が速いという特長がある。また、液晶の制御のためのトランジスタを小型化することも可能となるため、画素の高密度化や開口部を拡げて輝度を上げることが可能となる。

透過型液晶

液晶画面の背面に光源としてバックライトを用いて光を制御し表示させるタイプの液晶。外光の反射により表示を行う反射型液晶と比較して、彩度が高いため暗い室内でも見やすいという特徴がある。 ただし、明るい屋外では表示が暗くなってしまう点、消費電力が大きくなる点に欠点がある。

導光板

側面から入ってくる光を拡散させ、表面に均一の光を出すための樹脂製の板で、液晶ディスプレイのバックライトに用いる。

透明電極

明るさが低下したり色が付くことを防ぐために透明度の高い材料を採用した電極で、液晶分子に電界を与えるために用いる。ITO(Indium Tin Oxide)等が使われるが、インジウムが中国に偏在するレアメタルであるため、ITOに代わる素材の開発が進められている。

ドット

画面の表示のための基本単位で、液晶パネルにおいては、RGBをまとめて1画素と言う。

ドットマトリックス方式

アクティブマトリックス駆動や単純マトリックス駆動などが挙げられ、縦横に並んだ画素をON、OFFすることで、文字や図形などを描く表示方法。

ドット反転駆動

液晶パネル上で、隣り合った画素をそれぞれ互いに極性を反転させる駆動方法。 表示品位の低下が少ないこととクロストークの抑制に効果がある。

ドライバ

液晶ディスプレイを駆動させるためのLSI、ICのこと。入力信号の種類によりアナログ型、デジタル型がある。また、STNではセグメント・ドライバやコモン・ドライバ、TFTではゲート・ドライバやソース・ドライバなどがある。

2画面液晶ディスプレイ

液晶ディスプレイの画素単位ごとに見える領域を制限することで画像を分離するもので、液晶パネルの右側から見える画像と左側から見える画像が異なるディスプレイ。 メガネなし立体表示技術を応用したスリットを配置する方式や、指向性制御バックライト方式などが提案されており、車載用途での実用化が進められている。

ネガティブタイプ

表示部分が明るくなり(透過)、背景部分が黒いままのタイプ。通常は光を全て遮断。文字部分の液晶が反転することによりその部分のみ光が通過し明るくなる。

ネマティック液晶

分子が一定の決まった方向を向く性質を持った液晶で、 現在実用化されている大部分の液晶ディスプレイの大部分がこの液晶を採用している。

ノーマリブラック方式

電圧を加えない状態では反射率・透過率が最小の黒表示であるものの、電圧を加えることで透過率が上がる方式の液晶パネル。

ノーマリホワイト方式

電圧を加えない状態では反射率・透過率が画面が白くなる最大の状態だが、電圧を加えることで透過率が下がる方式の液晶パネル。

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ハ-マ行

配向

電場の中に置かれた状態では分極した分子から成る系が、その分極の向きが電場の方向に揃うこと。

配向膜

液晶の分子を一定方向に配列させるための膜。

発光型

光を表示画面自体が発するタイプの表示で、FED、PDP、OLEDなどがある。

反射型液晶ディスプレイ

液晶ディスプレイの中で、バックライトの代わりに光源として外光を利用して反射光を見るタイプのもの。バックライトを使用しないでも良いため消費電力を減らすことが出来、携帯電話やスマートフォンなどの用途に適している。

半透過型液晶

バックライトと外光の反射の両方を光源として利用するタイプの液晶。暗い場所ではバックライトを、明るい場所では外光を使い分けることで、両者の利点を生かしている。携帯電話やスマートフォンなどの用途に適している。

偏光板

反射、半透過、透過の3種類。
・反射型
液晶パネルの背面に反射板を貼り、外光を反射させて採光するタイプ。
・半透過型
液晶パネルの背面に半透過反射板を貼り外光が強いときはバックライトを消灯し反射型として採光。外光が弱いときはバックライトを点灯し透過型として採光。暗所と明所の両方で使用可能。
・透過
バックライトによって採光するタイプ。(バックライト常時点灯)室内、暗所向き。太陽光下ではバックライトよりも太陽光のほうが強いため見えなくなるため適さない。

ポジティブタイプ

表示部分が黒くなり、背景部分は透過のままのタイプ。文字の部分の液晶が反転し光が遮断されることにより、その部分が黒く見える。

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ヤ-ラ行

有機ELディスプレイ

発光物質に有機物を用い、電流を与えると発光する現象を用いたディスプレイ。発光材料にはAlq3、BeBq3、DCM、DPVBi、キナクリドン誘導体、クマリンなどを用いる。

ラビング

「擦る」という意味で、柔らかい布等を用いて配向膜を一方向に擦る処理をすること。ラビング処理が施された配向膜に液晶分子が接すると、簡単にその方向に液晶分子が並ばせることが出来る。

ランプ寿命

初期のランプの輝度が、使用時間の経過とともに、半減してしまうまでの時間のこと。

冷陰極管

蛍光ランプの1種で細径の小型蛍光管。液晶バックライト用の光源として使用される。容易に調光することが可能であり、また寿命も比較的長い。

レンズ・シート

前方への集光効果を持たせたフィルムで、断面がカマボコ状のものやプリズム状のもの等様々な種類のものがある。

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